運動と免疫の関係について
運動は健康に良いといわれますが、その理由の一つに免疫との関係があげられます。運動と深いかかわりのある「自然免疫」についてやどれほど運動すると健康に良いのか、過度な運動をした場合のケアなど、詳しくお伝えしていきます。
目次免疫とは?
人には外部から侵入してくるウイルスや細菌に対する免疫力が備わっています。この免疫を大きく分けると2種類。ヒトが生まれながらに持っている「自然免疫」と生活の中で身に着けていく「獲得免疫」です。
獲得免疫は特定のウイルスや細菌を身体の中に取り入れた経験を、細胞が免疫として記憶することを言います。例えば、子供の頃にかかった水疱瘡が再度かかることがないのは、獲得免疫の影響です。
また、予防接種も獲得免疫を身につける方法の一つ。規定内のウイルスを敢えて摂取することで細胞に記憶させるのです。
これに対し自然免疫は生まれながらにそなわっている免疫作用。
身体の中に侵入したウイルスなどを外敵とみなし、それを攻撃したり排除することで、身体の健康を保持・回復させる働きがあります。
免疫というと、予防接種などがメインとなる獲得免疫に注目される場合が多いですが、実は両方が正常に昨日することが大切です。
それは、どちらもそれぞれ違った働きがあり、それらは全てリンクしているため。つまり、自然免疫と獲得免疫はお互いをサポートしあいながらウイルスや外敵から身を守っているというワケです。
運動と免疫の関係
2種類の免疫のうち、獲得免疫は病原体を体内に取り入れることでした得ることができませんが、自然免疫は自身の生活環境や管理次第で強化できやすい免疫です。
自律神経の乱れが大きな影響を与える自然免疫。つまり、自立神経を整えること=自然免疫の強化につながるということなのですね。
自律神経を整えるためには、栄養バランスや充実した睡眠、そして適度が運動がとても大切。
特に運動は、食欲や睡眠欲をコントロールするためにとても重要となります。
自律神経は主に交換神経と副交感神経が交互に反応することで、免疫力を保っていますが、このバランスが崩れると免疫力の低下につながってしまうのです。
運動で交感神経を刺激することで、夜はしっかり副交感神経に入れ替わり、身体を休めることができます。
つまり、運動をすることは間接的に自然免疫を高めること、及び獲得免疫のサポートに繋がっているということなのです。
運動で免疫を高めるためのポイント
上記でもお伝えした通り、免疫力には自律神経が大きく関係しており、運動は自律神経を整えるのにとても重要な役割を果たしています。
免疫力UPが期待できる運動量として厚生労働省が推奨しているのは、「一日一万歩」。
日本人の1日の平均歩数は、男性8,202歩、女性7,282歩とされており、これはコロナ前の調査のため、テレワークが増えている昨今ではもっと歩数が減少していると考えられます。
大体10分で1000歩ほど、約600~700m歩けるとすると、一万歩には毎日30分程度運動量が必要になるということですね。
この運動でのカロリー消費量は約300kcalだそうです。現在あまり運動をされていない方は、30分のウォーキングまたは300kcal消費程度の有酸素運動がおすすめです。
また、すでに運動が日課となっており、上述以上の運動をされている方は、運動後のケアがとても大切です。運動は免疫力のUPに欠かせないポイントですが、実は過度な運動や筋トレなどは体内の活性酸素を急増させて体内を酸化させる原因に…
体内が酸化すれば、免疫力がUPするどころか逆に低下してしまいます。
そのため、日ごろからよく運動をする方は、運動後に抗酸化作用のある食品を食べたり、水素を取り入れて免疫低下を予防しましょう。
関連記事:免疫を下げる原因の一つ、酸化ストレスとは?
まとめ
今回は運動と免疫の関係についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?バランスのとれた食事、質の良い睡眠、そして程よい運動が私たちを外敵から守ってくれる鍵となるのですね。ぜひ参考にしてみてください。
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